AIチャットボットを無料プラグインで設置するには

WordPressサイトにAIチャットボットを設置するイメージ

WordPressサイトにAIチャットボットを置くと、訪問者が問い合わせを送る前に、営業時間、サービス内容、料金の目安、予約方法、対応エリアなどをその場で確認しやすくなります。

特に小規模事業者、店舗、士業、スクール、地域団体、サービス業のサイトでは、同じような質問に何度も対応していることがあります。すべてを人の代わりにAIへ任せるのではなく、公開済みページや管理者が確認したナレッジをもとに、問い合わせ前の不安を減らす入口として使うのが現実的です。

WordPress.orgで公開中の無料プラグイン「Layerworks AI Chatbot」を使い、WordPressにAIチャットボットを設置する流れを紹介します。

WordPressにAIチャットボットを入れるとできること

AIチャットボットは、訪問者が自然な言葉で質問できる問い合わせ前の案内役です。

たとえば、次のような場面で役立ちます。

  • サービス内容を読んでも、自分が対象になるか分からない
  • 予約前に持ち物や対応時間を確認したい
  • 問い合わせフォームを送るほどではないが、少しだけ聞きたい
  • サイト内のどのページを見ればよいか分からない
  • 営業時間外でも、基本的な案内だけは受け取りたい

AIチャットボットを置いたからといって、問い合わせが完全になくなるわけではありません。むしろ、チャットで解決できる質問と、人が確認すべき問い合わせを分けるための仕組みとして考えると使いやすくなります。

Layerworks AI Chatbotとは

Layerworks AI Chatbotは、WordPress.orgで公開されている無料プラグインです。

WordPress.orgのプラグインページから確認できます。

このプラグインは、WordPressサイトにAIチャットウィジェットを追加し、管理者が確認したサイト情報をもとに訪問者の質問へ回答するためのものです。

特徴は、AIにすべてを任せきりにしない設計です。公開済みページから基本ナレッジの案を作成できますが、その内容は管理者が確認、編集して保存します。投稿やカスタム投稿タイプから補助ナレッジを収集することもできます。

つまり、AIが会話から勝手に学習してサイトのFAQを自動改善していく仕組みではありません。サイト運営者が確認した情報を土台にして、訪問者の質問に答えやすくするためのプラグインです。

事前に用意するもの

導入前に、次の4つを確認しておくとスムーズです。

用意するもの確認すること
WordPressサイトプラグインを追加できる管理者権限があるか
OpenAI APIキーチャット回答やナレッジ作成に使うAPIキーを用意できるか
回答に使いたい公開ページサービス案内、料金、営業時間、アクセス、FAQなどが公開されているか
プライバシーポリシーAI API連携、チャットログ、問い合わせ情報の扱いを説明できているか

Layerworks AI ChatbotはOpenAI APIを利用します。APIキーはWordPress管理画面で設定しますが、OpenAI APIの利用料金は、利用者自身のOpenAIアカウント側で発生する可能性があります。

また、訪問者のメッセージ、直近の会話履歴、設定したナレッジ、補助ナレッジ、保護語句、現在ページURLなどが、回答生成のためにOpenAI APIへ送信される場合があります。問い合わせフォームやチャットログには個人情報が含まれることもあるため、サイトのプライバシーポリシーと保存期間の運用も確認しておきましょう。

インストール手順

WordPress管理画面からインストールする場合は、次の流れです。

  1. WordPress管理画面にログインする
  2. 「プラグイン」から「新規プラグインを追加」を開く
  3. 検索欄で「Layerworks AI Chatbot」を検索する
  4. プラグインをインストールする
  5. 有効化する

WordPress.orgのページからプラグインを確認したい場合は、以下のページを開いてください。

Layerworks AI Chatbot – WordPress.org

有効化しただけでは、訪問者向けのチャットウィジェットは表示されません。OpenAI APIキーを保存するまでは、未設定のチャットボットが本番サイトに出ないようになっています。

OpenAI APIキーを設定する

プラグインを有効化したら、管理画面の「Layerworks AI Chatbot」からSettingsを開き、OpenAI APIキーとモデルを設定します。

設定後は、APIキー欄の近くにある接続テストを実行します。接続テストで問題がなければ、チャット回答やナレッジ作成に必要なAPI連携の準備ができています。

APIキーは訪問者に表示されません。保存済みのAPIキーも、設定画面の入力欄へそのまま表示し直されない設計です。

ただし、APIキーを設定するということは、サイト上の一部情報や訪問者のメッセージをOpenAI APIへ送信する可能性があるということです。導入時は、どのような情報をチャットボットで扱うか、個人情報を不要に集めていないかを確認しておきましょう。

基本ナレッジを作成する

AIチャットボットの回答品質は、どの情報を土台にするかで大きく変わります。

Layerworks AI Chatbotでは、公開済みページを選び、基本ナレッジの案を作成できます。たとえば、次のようなページが候補になります。

  • サービス案内
  • 料金やプラン
  • 営業時間
  • 予約方法
  • アクセス
  • よくある質問
  • 問い合わせ前に読んでほしい注意事項

作成されたナレッジ案は、そのまま丸投げせず、管理者が確認します。表現が古い部分、曖昧な部分、答えてはいけない内容、問い合わせにつなげるべき内容を見直し、必要に応じて編集してから保存します。

ここが重要です。AIチャットボットは、会話から自動で学習して賢くなるものではありません。サイト運営者が確認した情報を用意し、必要に応じて更新していくことで、より安全に使いやすくなります。

補助ナレッジを収集する

基本ナレッジに加えて、投稿やカスタム投稿タイプから補助ナレッジを収集できます。

ブログ記事、実績紹介、よくあるお知らせ、サービス別の詳細ページなど、訪問者の質問に関係する情報が多いサイトでは役立ちます。

ただし、ページ数が多いサイトでは、最初からすべてを対象にしない方が扱いやすい場合があります。古いキャンペーン情報、期限切れのお知らせ、現在とは違う価格や受付条件が混ざると、回答の土台として不安定になります。

まずは、現在のサービス説明に関係する投稿タイプや分類に絞り、回答に使ってよい情報から収集するのがおすすめです。

保護語句を設定する

AIチャットボットでは、商品名、サービス名、ブランド名、地名、人名などを正確に扱いたい場面があります。

Layerworks AI Chatbotでは、保護語句を設定できます。これにより、AIが回答を生成するときに、重要な名称を勝手に言い換えたり、表記を崩したりしないように促せます。

たとえば、次のような語句は保護対象の候補です。

  • 会社名
  • 店舗名
  • サービス名
  • 商品名
  • ブランド名
  • 特定のプラン名
  • 固有の地域名や施設名

特に日本語サイトでは、英数字やカタカナ、正式名称の表記ゆれが起きやすいため、導入時に整理しておくと安心です。

チャットウィジェットを調整する

チャットボットは便利ですが、サイト上のボタンや固定フッターと重なると使いにくくなります。

Layerworks AI Chatbotでは、ウィジェットの表示位置、余白、アイコン、動き、表示デバイスを調整できます。デスクトップ、タブレット、モバイルで表示を分けることもできます。

確認したいポイントは次のとおりです。

  • 右下や左下の固定ボタンと重ならないか
  • スマートフォンで問い合わせボタンや予約ボタンを隠していないか
  • アイコンがサイトの雰囲気に合っているか
  • 動きが強すぎて、本文を読む邪魔になっていないか
  • 表示しないページを指定する必要があるか

問い合わせフォーム、予約ボタン、LINE誘導、ECの購入ボタンなど、既存の導線があるサイトでは、チャットウィジェットの位置を必ず確認しましょう。

問い合わせフォームとログを確認する

チャットだけで解決しない質問は、人への問い合わせにつなげる必要があります。

Layerworks AI Chatbotには、問い合わせフォームと問い合わせ管理画面があります。問い合わせメール通知も設定できるため、チャットで解決できなかった内容を管理者が確認しやすくなります。

また、チャットログの確認、検索、削除、CSVエクスポートにも対応しています。保存済みログから基本的な利用状況を確認でき、保存期間とクリーンアップ設定も用意されています。

ログは改善のヒントになりますが、個人情報を含む可能性もあります。保存期間を必要以上に長くしない、不要な個人情報を入力させない、プライバシーポリシーで説明する、といった運用が大切です。

よくあるつまずき

導入時につまずきやすい点も整理しておきます。

つまずき確認すること
チャットが表示されないOpenAI APIキーが保存されているか
接続テストに失敗するAPIキー、モデル設定、OpenAI側の利用状況を確認する
回答が期待と違う基本ナレッジや補助ナレッジを見直す
古い情報を答えてしまう公開ページや投稿の内容が古くないか確認する
個人情報が心配プライバシーポリシー、保存期間、問い合わせ項目を見直す
API料金が心配OpenAIアカウント側の利用状況や上限設定を確認する

AIチャットボットの導入で大事なのは、最初から完璧にしようとしないことです。まずはよく聞かれる質問に関係するページだけを使い、実際のチャットログや問い合わせ内容を見ながら、サイト情報を少しずつ整えていく方が現実的です。

無料プラグインとして試しやすい入口

Layerworks AI Chatbotは、WordPressにAIチャットボットを追加し、レビュー済みのサイト情報をもとに訪問者の質問へ回答できる無料プラグインです。

チャットウィジェット、基本ナレッジ、補助ナレッジ、保護語句、問い合わせフォーム、問い合わせ管理、メール通知、チャットログ確認、CSVエクスポート、ログ保存期間設定、ウィジェット調整など、WordPressサイトで試しやすい機能が含まれています。

OpenAI APIキーは必要ですが、WordPressサイトの問い合わせ前対応を小さく始める入口として使えます。

プラグインはWordPress.orgから確認できます。

Layerworks AI ChatbotをWordPress.orgで見る

まとめ

WordPressにAIチャットボットを設置すると、訪問者が問い合わせ前に基本情報を確認しやすくなります。

Layerworks AI Chatbotを使えば、無料プラグインとしてWordPressサイトにAIチャットウィジェットを追加し、管理者が確認したサイト情報をもとに回答する仕組みを作れます。

大切なのは、AIに勝手に学習させるのではなく、サイト運営者がナレッジを確認して使うことです。公開ページ、FAQ、サービス案内、問い合わせ導線、プライバシーポリシーを整えながら導入すれば、小規模サイトでも現実的にAIチャットボットを試せます。