Googleマップに低評価の口コミが付いた直後、「料金を払えば口コミを削除できる」と連絡してくる業者がいます。店舗としては早く消したくなりますが、相手へ支払ったり、管理権限を渡したりするのは危険です。
Googleは2026年4月、偽の星1レビューを投稿し、削除と引き換えに金銭を要求する詐欺への検知を強化したと発表しました。まず公式の手順で口コミを確認し、証拠を残して対応することが重要です。
口コミが低評価というだけでは削除されない
Googleの口コミは、店舗にとって不都合な内容だから削除できるわけではありません。実際の利用体験に基づく批判的な口コミは、評価が低くても残ることがあります。
一方、実在しない体験、嫌がらせ、なりすまし、同じ内容の大量投稿、金銭要求を伴う投稿など、ポリシーに違反する可能性があるものは報告対象です。
「悪い口コミ」と「ポリシー違反」を分けて考えます。
先に証拠を保存する
不審な口コミや連絡を受けたら、削除依頼や返信を急ぐ前に証拠を残します。
- 口コミ全文と投稿者名のスクリーンショット
- 投稿日時と口コミURL
- 相手から届いたメールやメッセージ
- 金銭要求の内容と振込先
- 同時期に増えた類似口コミ
- 予約・来店記録を確認した結果
相手と電話だけでやり取りせず、可能な範囲で記録が残る方法を使います。脅迫や金銭要求がある場合は、Googleへの報告だけでなく、警察や専門家への相談も検討します。
管理者権限を渡さない
「こちらで削除申請するため」と言われても、Googleビジネスプロフィールのオーナー権限や会社のGoogleアカウントを渡してはいけません。
外部へ作業を依頼する必要がある場合も、個人アカウントのパスワードを共有せず、必要最小限の権限と期限を設定します。作業後はアクセス権を見直します。
店舗側が行う基本対応
- 口コミがGoogleのポリシーに違反しているか確認する
- 証拠を保存する
- Googleビジネスプロフィールから公式に報告する
- 審査結果を記録する
- 必要なら異議申し立てを行う
通常の批判的な口コミであれば、感情的に反論せず、事実確認と改善姿勢を簡潔に返信します。個人情報や予約内容を公開の返信欄へ書かないことも重要です。
不自然な高評価を買うのも避ける
低評価を消したい焦りから、高評価口コミを購入する方法もおすすめできません。Googleは、ポリシー違反の口コミや不正確な編集を大規模に削除・ブロックしています。
口コミへの特典提供や、満足した顧客だけを選んで投稿を依頼する方法も、運用ルールを確認する必要があります。短期的に評価を整えても、プロフィール全体の信頼を失えば逆効果です。
平常時に決めておきたいこと
- 口コミ通知を受け取る担当者
- 返信前に確認する人
- ポリシー違反を報告する手順
- 予約・来店履歴を確認する方法
- 金銭要求や脅迫があった場合の相談先
- Googleアカウントの権限管理
口コミ問題は、起きてから慌てると判断を誤りやすくなります。「削除できます」という連絡を信用するのではなく、公式の仕組みと記録に基づいて対応しましょう。