自社サイト、Googleマップ、予約サービス、SNS、PDF会社案内。それぞれに営業時間や料金を書いていると、変更時に一部だけ古い情報が残ります。
大切なのは、すべての媒体を一つにすることではありません。「正しい情報をどこで管理するか」を一つ決め、そこから各媒体へ反映する運用を作ることです。
情報の不一致は小さな信用低下になる
営業時間がサイトとGoogleマップで違えば、利用者はどちらを信じればよいか分かりません。料金が古いままなら、問い合わせ後の説明で不信感を持たれる可能性があります。
特に不一致が起きやすいのは次の情報です。
- 営業時間と定休日
- 臨時休業
- 料金と追加費用
- 対応地域
- 電話番号と問い合わせ先
- 予約方法
- 担当者名
- サービスの受付条件
最初に情報台帳を作る
WordPressでも表計算でもかまいません。まず、事業情報の一覧を作ります。
台帳には、情報の内容だけでなく、責任者、確認日、掲載先を記録します。「正しい営業時間はどれか」を会議で相談するのではなく、台帳を見れば判断できる状態にします。
| 項目 | 正式な内容 | 責任者 | 掲載先 | 最終確認日 |
|---|---|---|---|---|
| 営業時間 | 平日9:00〜17:00 | 総務 | Web、Google、会社案内 | 2026-09-23 |
| 対応地域 | 岡崎市・西三河 | 営業 | Web、提案書 | 2026-09-23 |
「一つの更新元」は自動連携と同じではない
すべてをAPIで自動同期しなくても、一つの台帳を正として更新順を決めれば効果があります。
例えば、料金変更時は次の順で進めます。
- 正式な料金と開始日を承認する
- 情報台帳を更新する
- 自社サイトと予約・販売ページを更新する
- GoogleマップやSNSを更新する
- PDF、印刷物、メール定型文を更新する
- 別の担当者が差分を確認する
自動化する場合も、この手順が決まっていなければ誤った情報を一斉配信してしまいます。
情報ごとに公開範囲を分ける
社内の台帳には、公開情報と内部情報が混在します。仕入れ価格や担当者の個人連絡先までWebへ同期しないよう、公開対象を明確にします。
「公開可」「社内限定」「取引先向け」などの区分を持たせ、AIや外部サービスが参照できる範囲も分けます。
WordPressでは再利用できる形にする
同じ営業時間を、固定ページ、フッター、問い合わせページへ直接書き込むと、修正漏れが起きます。WordPressでは、共通ブロック、パターン、カスタムフィールド、サイト設定など、一か所の変更を複数箇所へ反映できる方法を検討します。
ただし、仕組みを複雑にしすぎると担当者が更新できません。更新頻度と掲載箇所に合わせて選びます。
AIやチャットボットにも同じ情報を渡す
Webサイトを直しても、AIチャットボットのナレッジが古いままでは誤案内が起きます。チャットボット、社内AI、メール返信テンプレートも掲載先一覧へ含めます。
AIの回答内容を直接直すのではなく、元になる情報を更新し、再生成や再読み込みを行う運用が安定します。
定期点検の方法
- 月1回、主要情報を一覧で確認する
- 料金改定や休業決定を更新の起点にする
- 各媒体のURLを台帳に残す
- 更新後に別担当者が確認する
- 古いPDFや画像内文字も対象にする
- AIチャットボットへ実際に質問して確認する
情報が多いことより、同じ事実が違う内容で載っていることのほうが問題です。新しい媒体を増やす前に、正しい情報の置き場所と更新責任を決めておきましょう。