QRコードで迷わせないWeb導線

岡崎市の周遊謎解きから考える、QRコードで迷わせないWeb導線

岡崎市では、市制施行110周年記念事業として、市内を巡る謎解きイベントが2026年10月9日から始まります。参加には謎解きキットに加えて、QRコードから専用サイトへアクセスできるスマートフォンやタブレットが必要です。こうした周遊企画では、企画そのものの面白さだけでなく、現地で迷わず次の行動へ進めるWeb導線が体験の質を左右します。

岡崎市内を巡る謎解きイベントが始まる

岡崎市が発表した「オンエア探偵事務所~また誘拐されたしばゆーを救出せよ!~」は、東海オンエアとRIDDLERが制作に携わる周遊型イベントです。開催期間は2026年10月9日から2027年4月4日まで。受付場所で1,500円の謎解きキットを購入し、市内を巡ります。

市内の協力店舗では、参加者がキットを見せることで特典を受けられます。イベントの詳細や協力店舗の条件は公式情報で確認する仕組みです。また、謎解きにはQRコードを読み取り、専用サイトへアクセスできる端末が必要と案内されています。

これは観光イベントに限った話ではありません。スタンプラリー、展示会、店舗キャンペーン、工場見学でも、紙からスマートフォンへ移動する瞬間に小さなつまずきが起こります。

QRコードは入口であって、案内そのものではない

QRコードを印刷すれば導線が完成するわけではありません。読み取った後に表示されるページで、利用者が次に何をするのか分からなければ離脱します。

特に現地では、普段より短い時間で判断されます。歩きながら見ている、屋外で画面が見づらい、通信が不安定、同行者と相談している、といった状況があるためです。

確認項目利用者が知りたいこと
現在地受付や店舗はどこにあるか
次の行動購入、提示、入力のどれをすればよいか
利用条件対象時間、対象商品、必要な画面は何か
例外対応休業や売り切れのときはどうなるか
問い合わせ誰に、どの方法で確認できるか

リンク先の冒頭でこの情報が見つかるか、実際のスマートフォンで確認することが重要です。

協力店舗は公式情報と自店情報を揃える

周遊企画へ参加する店舗は、主催者の公式ページだけに案内を任せない方が安全です。自店のWebサイトやGoogleビジネスプロフィール、SNSでも、営業時間、定休日、特典条件、在庫や受付状況を揃えます。

とくに長期間のイベントでは、途中で営業時間や受付場所が変わることがあります。今回の企画でも、公式発表には受付店舗の運用変更や冬季の受付時間が明記されています。紙のキットを後から直すことは難しくても、Webページなら変更履歴と更新日を示しながら案内できます。

ただし、複数の媒体を別々に更新すると食い違いが起きます。正しい情報を置くページを一つ決め、SNSや印刷物はそのページへ誘導する運用が堅実です。

現地で起きやすい四つのつまずき

  1. QRコードが小さい、折れや反射で読み取れない
  2. リンク先がトップページで、必要な案内を探せない
  3. 営業時間や特典条件が媒体ごとに違う
  4. 通信できないときの代替手段が書かれていない

QRコードの横には、短いURLも併記しておくと安心です。読み取れない場合でもブラウザへ直接入力できます。問い合わせ先やスタッフへ見せる画面も、できるだけ一つに絞ります。

公開前は会場で使う条件に近づけて確認する

制作担当者のパソコンで表示できるだけでは不十分です。公開前には、iPhoneとAndroidの両方で読み取り、モバイル回線でもページを開きます。屋外を想定して文字サイズやボタンの押しやすさも確認します。

確認用のチェック項目は次のとおりです。

  • QRコードから目的のページへ直接移動する
  • ページ上部に日時、場所、次の行動がある
  • 電話番号や地図をタップして利用できる
  • 画像だけでなく文章でも条件が書かれている
  • 休業、売り切れ、内容変更時の更新担当者が決まっている
  • イベント終了後に案内ページをどう残すか決めている

終了後のページを突然削除すると、検索結果や過去のSNS投稿から404ページへ到達します。終了したことを明記し、次の企画や店舗案内へつなぐ方が親切です。

まとめ

周遊型イベントのWeb導線は、QRコードを置いた時点では完成していません。読み取った先で、現在地、次の行動、条件、変更情報が迷わず分かるところまでが設計です。

岡崎市内の店舗や事業者が地域イベントへ参加するときは、主催者の告知と自店の情報を揃え、現地のスマートフォンで確認しておくことが、参加者の体験と店舗への信頼を守ります。